雨ニモ負ケズ

次男が生まれ、すっかり赤ちゃん返りした長男。保育園ではいつも通りだったようですが、自宅ではコレぞまさしく赤ちゃん返り!倒れこんで「ほぎゃーほぎゃー、歩けないよー」と言ってみたり、哺乳瓶で牛乳を飲んでみたり…

劇団員になれるんじゃないか、というほどの切実な表情のアピールに困惑しながら「お兄ちゃん頑張れ!」そんな想いで見守る毎日でした。

ようやく落ち着いてきましたが、これまで全て自分に向けられていた目が離れていくことへの不安と焦燥感に必死に戦っていたんですね。

まだまだ3歳、たくさん甘えさせてあげたい気持ちと、何かを達成して自信をつけて欲しいという思いもあり、自転車は使わずに、保育園までの道のりをどんな日でも歩く、そう決めました。

ベビーカーを持っていくと、「僕のベビーカー、自分が乗る!」となるので、次男は必ず抱っこ。あっちへフラフラこっちへフラフラとなる長男の手をひく毎日に私自身も心折れそうに…。それでも大げさかもしれませんが、これからの生活、何があっても逃げない、乗り越えて見せる、私自身の覚悟の毎日でもありました。

保育園までは大人が早歩きで12分ほどの距離。寄り道すると1時間かかることもありましたが、雨の日も風の日も雪の日も、この半年歩き続けました。

時には、「今日は車で行こうか」とか、座り込んで「なんで保育園につかないんだろうね」と言っていましたが、案外あっという間に慣れて、毎日歩く事が当たり前になっていました。

畑の野菜の成長を毎日見たり、蟻やカタツムリやダンゴムシを見つけたり、誰にも気に留めない道端の草花に目をやったり、子ども視点で見る景色は、私にとっても新鮮な毎日でした。

一瞬で通り過ぎる自転車での移動では見えない発見の日々ががなんと貴重なことか…

もっと大きくなって、私の伸長を追い越した時、私のことを「クソババァ」と言って困らせた時、この頃の事を思い出すんだろうなー、そう思うだけで、ちょっと涙が出てきそうです。

歩くということは、自分の意思なくしては進みません。一歩踏み出す、また一歩…

毎日毎日、どんな時も自分の足と意志で歩き続けた道はきっと息子と私の財産になる、そう信じています。

二人の息子たち、一緒に歩いてくれてありがとう。